喫茶去 -Kissa.Co-

飲む、買う、鬱、なアラフォー女の日常。ご笑覧ください。

【注意】この文章には「うんこ」が含まれています。

以前、これとは別のブログを、
会社の同僚に公開していた時に、

何だか文章が難しいだの、
気持ち悪いだの、
何言ってるかわからないだの、

と言われたことがある。

もちろんそれらを発した人たちは、
冗談めいて言っているつもりらしかったが、
半分以上、いや、もしかすると九分九厘は、
本気の感想だったんだと思う。

 昔は、自分の文章に対する、
そういう否定的な意見を聞くと、
やっぱり私はまだまだ文章を書く力量が
足りないのだと、反省していた。

文章を読ませる以上、
「わからない」なんて言わせてはいけないし、
面白く感じて欲しいものほど、
平易で万民がわかるようにすることを
目指さなければいけないって思ってた。

でもまあ、
そんなのウソだったよね。

だって、思い返してみると、
私の文章にケチをつけてきた人たちってみんな、
私が「面白くない」と思っている人たちばかりだったし、

その一方で、
私が「面白い」と感じている人たちはみんな、
私の文章を細部まで褒め、
時には嫉妬までしてくれたもの。

ちゃんと私(の文章)を認める声もあったのに、
何故私は自分を否定する人たちの声ばかりを
拾ってしまってたんだろう。


思えば、ひとつ前の上司も、
私の文章なんて全く理解できない人だった。

でも、他の人に「文章がうまい」と
言われている部下を、
何とか得意分野で使ってやろうと思ったのか、
文章を書く仕事が時々回ってきた。

そして、私の提案する文章やアイディアは、
その都度彼の好みに著しく変換させられ、
(それは私にとって全く面白くないレベルに引き落とされたものだった)
世に出ていったのだった。


私は、彼にとってとても評価の低い部下だった。

それはとっても納得がいかなかったけれど、
結局は自分の力不足だと思っていたし、
私というアイデンティティを認めてもらうために、
自分の今までの経験や人脈まで惜しみなく彼に提供した。

でもそれって、間違ってた。

私を理解してくれない人に、
いくら自分の最高を使っても意味がなかったのだ。

私はやっぱり自分が面白いと思うものを
一貫して書くべきだったし、
「うんこ」と「おっぱい」しか評価できない人間に、
そんな高尚なセンスをわかってもらおうなんて、
おこがましいにも程があったのだ。

あ、言い忘れてたけど、
前のデブ上司は一日に一回は必ず、
「うんこ」
もしくは
「おっぱい」
というワードを口にしていたのです。
なぜかは知りません。

あ、ごめんなさい。
さらに言い忘れていましたが、
その上司はデブでくさかったんです。(←さらっとプラスα)
つわりの時のスメルハラスメントは強烈でした。

閑話休題

ただ、現実問題として、
いくら「もうわかってもらわなくてもいいや」、
なんて息巻いたとしても、
彼の私に対する評価は、
給料、つまり生活・人生に影響してしまう。

私が自分の質を上げればあげるほど、
彼のうんこセンスとの乖離が激しくなり、
評価から遠ざかって行くのは、
本当にとても不幸なことだった。

そして、自分の創作意欲を
緩慢に削がれていっていることにふと気づいたとき、
私は彼の部下をやめる決意をした。

小さくもない組織の中で、人事に関する事を、
私個人の感情で決めることはとても難しい。

でも、私は頑張った。
だって、
「うんこ」しか評価できない人の下にいるという事は、
私が「うんこ」になっていくという事だから。

わたしは「うんこ」になりたくない。

そして、かなりがんばって
火事場のクソ力を使って(やだうまい)
私は「うんこ」からの脱却に成功した。

彼は、評価の低い部下が、
突如反旗を翻したことに不快感を示していたから、
陰で「あのうんこ」とののしっていたことだろう。
(たまには「おっぱい」って言ってもいいんだよ?)

でも、あの時あの人……いや、
あの「うんこ」から離れる決心をしてよかった。

私は、別の上司(notうんこ)の元に配属された途端、
あんなにビクともしなかった給与曲線が右肩方向にスライドし、
昇進のアドバイスも受けるに至った。


いま、梅雨入り前の初夏の風に当たりながらふと考える。

あの「うんこ」は一体何だったのか。


確かに、虐げられた時ほど、
文章が冴えわたることがある。

敢えてそれを求めて、
自分の気持ちを貶めることすらある。

でも、そこまでして
素敵な文章をひねり出しても、
うんこまみれでは台無しだ。

私は、
自分が面白いと思う人に対してだけ書くし、
自分を面白いと思ってくれる人にのみ笑いかける。

自分を発揮することを、
安く見積もってはいけない。

まだうんこくささの残る頭で、
そう、再度決心したのだった。

うんこ。